アルコンが発売しているさまざまな商品の中でも、「デイリーズトータルワン」と「プレシジョンワン」はワンデータイプのコンタクトレンズです。「どちらを選べばいいのか分からない…」「それぞれどんな違いがあるの?」と、お悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、デイリーズトータルワン・プレシジョンワンの違いや、それぞれの特徴をご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
徹底比較!
デイリーズトータルワンと
プレシジョンワンの違い
2商品の違いについて、スペックと口コミを徹底比較しながらお伝えしていきます。
スペックの数値を比較
まずは、スペックの数値について比較していきます。
含水率の違い
デイリーズトータルワンの含水率は、レンズコア部分が33%、レンズ表層はほぼ100%。一方、プレシジョンワンの含水率は、レンズコア部分が51%、レンズ表層は80%以上となっています。
含水率とは、コンタクトレンズにどれくらいの水分が含まれているのかを示す数値です。含水率が低いほど、レンズに必要な水分は少なくなります。トータルワンはプレシジョンワンよりもレンズコア部分の含水率が18%も低いので、「目が乾きにくいコンタクト」としてはトータルワンに軍配が上がります。
含水率が低いコンタクトレンズについて詳しくは「目が乾きにくい低含水コンタクトレンズ特集」の記事で解説しています。
酸素透過率の違い
酸素透過率を比較すると、「デイリーズトータルワン」は156、「プレシジョンワン」は100です。トータルワンの方が、より酸素を通しやすいと分かります。
酸素透過率が高いほど、角膜に届く酸素の量も増えます。角膜の酸素不足によるトラブルを防ぐ効果は、トータルワンの方が期待できます。
ただ、プレシジョンワンも酸素透過性が高めなので、どちらも目の健康をサポートしてくれる商品といえるでしょう。
酸素透過率が高いコンタクトレンズについて詳しくは「酸素透過率の高いコンタクト比較ランキング」の記事で解説しています。
ベースカーブの違い
ベースカーブ(BC)は、「デイリーズトータルワン」が8.5・8.8、「プレシジョンワン」は8.3・8.7です。どちらも2種類展開していますが、数値には少し差があります。
ベースカーブは、数値が大きいほどレンズの曲がり具合はゆるやかになり、逆に数値が小さいほどきつくなります。自分に合ったベースカーブのコンタクトレンズを使用しないと、充血やドライアイといったトラブルが発生することもあります。
適切な数値は人によって異なるため、眼科医による検査を受けたうえで自分に合った商品を使いましょう。
ベースカーブなどレンズデータについて詳しくは「コンタクトレンズのBC・DIA・PWRの意味とは?」の記事で解説しています。
スペックの比較まとめ
「デイリーズトータルワン」と「プレシジョンワン」のスペックを比較し、含水率・酸素透過率・ベースカーブの違いをお伝えしました。
それぞれの数値の違いを以下の表にまとめたので、商品選びの参考にしてください。
商品名 | デイリーズ トータルワン |
プレシジョンワン |
---|---|---|
含水率 (レンズ表面) |
33%(ほぼ100%) | 51%(80%以上) |
酸素透過率 | 156 | 100 |
ベースカーブ | 8.5/8.8 | 8.3/8.7 |
ユーザーの口コミ&評判を比較
では、「デイリーズトータルワン」と「プレシジョンワン」の評判はどうでしょうか?実際にレンズモードでご購入いただいた方の口コミをご紹介し、比較していきます。
デイリーズトータルワンの
口コミ・レビュー
かりんこ様
なんといっても装着感の良さと潤いが、他と断然違う。長時間使っていても乾きにくく、ドライアイの私でも快適に使用出来る。高いだけあるがそれをこちらでは安く買えるので助かっている。
あんパン様
このコンタクトを使い始めてからほとんど乾くことが無く快適です。仕事柄頻繁に目薬をさせないので。そのせいか目が疲れる事もあまり無く楽です。取り外す時はなかなか外れないですが(⌒-⌒; )
会員様
デイリーズトータルワンは私にとって必須アイテムです。今まで使ってきたコンタクトレンズの中で1番目が疲れにくいし、酸素透過率も良いことからずっと愛用しています。他の商品よりやや高めですが、使用感を考えるとこれを選ばざるを得ないです。
プレシジョンワンの
口コミ・レビュー
めい様
他のものを使うとこのコンタクトレンズの使い心地がよいことを再確認しました。
あけみ様
トータルワンは外すのに手間取ったけれどプレシジョンワンはそのストレスがあまりなく扱いやすい。今のところ私のオンリーワン。
よっちゃん様
ずっとトータルワンを使ってましたが、こちらの方が取り外しが楽で使いやすいし、値段も安いのが魅力です
口コミの比較まとめ
「デイリーズトータルワン」の口コミを確認すると、装着感の良さと乾きにくさが好評でした。「生感覚レンズ」という名前の通り、うるおいを求める方にぴったりのコンタクトレンズです。
一方、「プレシジョンワン」も好評で、使い心地の良さやコスパの良さが評価されていました。また、「デイリーズトータルワンは外しにくい」と感じていた方でも、プレシジョンワンなら取り外しやすいという声があり、使いやすさに優れているようです。
口コミでは、デイリーズトータルワン・プレシジョンワン共に、乾くことのない快適さや装着感の良さが評価されています。
比較すると、ワンランク上の使用感や酸素透過率が良い方はデイリーズトータルワン、コスパを求める方はプレシジョンワンがおすすめです。
デイリーズトータルワンの特徴
01.何もつけていないような
「生感覚レンズ」
レンズのコア部分は含水率が低く、表面に近付くほど高くなるグラデーション構造です。目に触れるレンズ表面部の含水率を100%近くすることで、何も目につけていないような「生感覚」を実現。
目に生じる摩擦が最小限になり、ストレスのない快適な装用感が続きます。
02.夜までうるおいキープ
涙液に含まれる成分「フォスファチジルコリン」が、レンズに配合されています。さらに、アルコン独自の「スマーティアーズテクノロジー」が涙の蒸発を防ぎ、うるおいをキープ。
夜になっても目の乾きを感じず、快適な装用感が一日中続きます。
03.トップクラスの高い酸素透過率
酸素透過率は156と、数あるコンタクトレンズの中でもトップクラスに高いです。酸素透過率が高ければ高いほど、酸素を角膜に届けてくれます。
目の健康を考えるなら、トータルワンのような酸素透過性に優れた商品を使うことが重要です。
商品名 | アルコン デイリーズトータルワン |
---|---|
レンズタイプ | クリアレンズ |
装用サイクル | 1日使い捨て/終日装用 |
内容量 | 30枚入り |
ベースカーブ(BC) | 8.5mm/8.8mm |
直径 | 14.1mm |
度数(PWR) | -0.50~-6.00(0.25ステップ) -6.50~-12.00(0.5ステップ) |
中心厚 | 0.09mm |
酸素透過係数(Dk値) | 140 |
酸素透過率(Dk/L値) | 156 |
含水率 | 33%(ほぼ100%) |
ソフトコンタクト レンズ分類 |
グループⅠ |
プレシジョンワンの特徴
01.うるおいキープでクリアな視界
「スマートサーフェステクノロジー」により、レンズの表面は含水率が80%以上。うるおいクッションで包み込まれているうえ、涙液層の安定化がサポートされているので、クリアな視界を安定して提供します。
水分たっぷりで装用感に優れるうえ、一日の終わりまで鮮明な見え方が続く快適な商品です。
02.高い酸素透過率で
酸素をたっぷり届ける
レンズにはシリコーンハイドロゲル素材が使用されています。そのため、酸素透過率が100と高く、酸素を角膜までたっぷりと届けます。トータルワンと比べると低く感じるかもしれませんが、従来品よりも酸素透過性に優れており、目に優しい商品だといえます。
03.紫外線カット効果で
目の健康をサポート
レンズには紫外線吸収剤が配合されています。日焼けのイメージが強い紫外線ですが、実は肌だけではなく目にも悪影響を与えるといわれています。
そこで、紫外線カット機能のあるコンタクトレンズを使えば、目に届く紫外線の量を減らす効果が期待できます。紫外線による充血や痛みなどのさまざまなトラブルを防止し、目の健康をサポートします。
商品名 | アルコン プレシジョンワン |
---|---|
レンズタイプ | クリアレンズ |
装用サイクル | 1日使い捨て/終日装用 |
内容量 | 30枚入り |
ベースカーブ(BC) | 8.3mm/8.7mm |
直径 | 14.2mm |
度数(PWR) | -0.50~-6.00(0.25ステップ) -6.50~-12.00(0.5ステップ) |
中心厚 | 0.09mm |
酸素透過係数(Dk値) | 90 |
酸素透過率(Dk/L値) | 100 |
含水率 | 51%(80%以上) |
ソフトコンタクト レンズ分類 |
グループⅡ |
よくある質問
デイリーズトータルワンとプレシジョンワンはどちらの方が目が乾くのが早い?
目が乾くのが早いのは、「プレシジョンワン」です。理由は、「デイリーズトータルワン」よりも含水率が高いからです。
コンタクトレンズの含水率が高いほど、蒸発する水分の量も増えます。蒸発によりうるおいを失ったレンズは、涙を利用することで水分を補充します。結果、涙の量は減って目が乾くことに。
目の乾燥にお悩みの方は、より乾くのが遅いトータルワンがおすすめです。
デイリーズトータルワンとプレシジョンワンはどちらの方が外しにくい?
外しにくいのは、「デイリーズトータルワン」です。
レンズモードで実際にトータルワンをご購入いただいた方の中で、「外しにくい」という口コミが多くみられました。つけ心地に優れている分、レンズ表面が滑らかで取り扱いずらい、という理由が考えられます。
レンズの取り外しに不慣れな方は、プレシジョンワンが向いているかもしれません。ただ、使用感には個人差があるので、トータルワンが気になる方は一度試してみることをおすすめします。