コンタクトレンズが取れない時の原因と対処法を解説!

コンタクトレンズを一日つけて、外そうと思ったときに「あれ、外れない!」と焦ってしまった経験はありませんか?取るときは毎回外れなくて苦戦している、という方もいるかもしれませんね。今回は、コンタクトレンズが外れないときの原因と、正しい外し方、対策について詳しく解説していきます。

コンタクトレンズが
取れない・外れない原因

まず、コンタクトレンズが取れなかったり、外れなかったりする原因を見ていきましょう。

目やコンタクトレンズの
乾燥で張り付いて取れない

コンタクトレンズが取れない際の原因の多くが、目の乾燥によるレンズの張り付きです。そもそもコンタクトレンズの装用中は、目が乾燥しやすい状態になっています。というのも、コンタクトレンズを装用すると、目の表面を覆う涙の層が不安定になり、蒸発しやすい状態なのです。また、コンタクトレンズ内に含まれている水分も蒸発し、蒸発した分の水分は、涙を吸って補填するため、より目が乾きやすくなってしまいます。目から水分がなくなると、レンズと目の間でクッションの役割を果たしていた涙がなくなり、直接レンズが目に触れ、張り付いて取れなくなる原因となるのです。

手が濡れていて取れない

コンタクトレンズを触る前に必ず手を洗うかと思いますが、指が濡れたままになっていませんか?指が濡れていると、レンズをつまもうとしたときにツルっと滑ってしまい、レンズをつまんだり、ずらしたりしづらくなってしまいます。また、コンタクトレンズの中には、装用感を向上させるために、表面がそもそもツルツルしている商品もあり、より取りにくいと感じてしまうことも。

間違った外し方で取れない

レンズを外す際は、正しい外し方をしなければなりませんが、間違った外し方をしてしまっていると、外しにくさやレンズが取れないという場合があります。間違った外し方の例は、レンズをずらさず、黒目の上に乗ったままつまむ方法です。黒目の上に乗ったまま外そうとすると、角膜に指が触れて、痛みを感じ、目を閉じて、外すことができません。加えて、痛みを感じると、恐怖で目をしっかり開けられなくなり、取りにくくなってしまうのです。

コンタクトレンズがズレていて取れない

コンタクトレンズのサイズが合っていなかったり、目が乾燥していたりすると、コンタクトレンズが大きくズレてしまうことがあります。レンズがズレると、目の中でコンタクトレンズが見つからず取ることができない、レンズは見えるけど取りにくいといった現象が起こることも。あまりに見当たらないと「目の裏に行ってしまったのでは!?」と焦ってしまう原因にも繋がります。他にも、レンズの向きが合っていない、目をこするなど、レンズがズレてしまう危険があるので注意が必要です。

コンタクトレンズが
取れない・外れないときの対処法

コンタクトレンズが取れない・外れないと感じる原因はお分かりいただけたかと思います。では、もし「外れない!」ということが起こってしまった場合、どの様に対処すればよいのでしょうか?原因別に解説していきます。

乾燥が原因

うるおいを補充する

目の乾燥が原因の場合は、うるおいを補充しましょう。うるおいを補充する方法は、大きく二つです。一つは、まばたきをすることです。まばたきには、涙を目全体に行き渡らせる役割があります。道具などは特に必要ないため、「目が乾燥している」と思ったら、ゆっくりまばたきをして、目をうるおしてください。二つ目は、目薬をさすことです。目薬は、目に点眼液を垂らすことで、うるおいを与えてくれます。目薬を使う場合は、コンタクトレンズ専用の目薬を使ってください。1滴垂らして、レンズが動くかどうか確かめましょう。

濡れた手が原因

手の水分をしっかり拭き取る

手が濡れており、滑って取れない場合は、手を洗った後に、タオルなどでしっかり水分を拭き取りましょう。水道水がレンズについてしまうことも、あまり望ましくありません。とはいっても、手を洗わずにレンズに触ると汚れや病原菌がレンズに付着し、トラブルの原因となります。手を洗った後は、しっかり水分を拭き取ってから、コンタクトレンズに触りましょう。

外し方が原因

コンタクトレンズの
正しい取り方・外し方を確認する

コンタクトレンズの正しい外し方ができていない方は、外し方を復習し、実践しましょう。正しい外し方は、次の通りです。

①手を洗ったら、しっかり水分を拭き取る
②鏡を見て目をしっかりと開き、上目遣いにする
③レンズの下部を触り、少し下にずらす
④下にずらすとレンズが少し浮くので、黒目に当たらない様に、下から指の腹でつまむ

下からレンズをつまむ際は、親指と人差し指でV字を作る様にすると取りやすいですよ。

正しい取り方・外し方

ズレが原因

コンタクトレンズの位置を確認する

コンタクトレンズがズレて取れないときは、レンズが今目のどこにあるのかを確認してみましょう。「目の中に見当たらないから裏側に入ってしまった…?」と不安になってしまう方もいるかもしれませんが、目の構造上、レンズが目の裏に回ってしまうことはありません(詳しくは「コンタクトレンズが目の裏側に?目の中で紛失したときの取り方」の記事で解説しています)。

まぶたの裏で折りたたまってしまっていたり、まぶたに張り付いてしまったりしている場合があるので、よく確認しましょう。もし目の中に見当たらなかったら、身の回りを確認してみてください。すでに外れてしまって、床や洗面台などに落ちてしまっている可能性があります。

どうしても取れない場合は
眼科を受診しよう

「何をしても取れない!」という場合は、無理やりレンズを取ろうとせず、眼科を受診しましょう。無理やり取ってしまうと、角膜などを傷つけてしまう可能性があります。コンタクトレンズが取れない旨を相談して、適切に処置をしてもらってください。コンタクトレンズが目の中で見当たらなくなってしまったときも同様です。

床などを探しても見つからない場合は、裏ではありませんが、目の奥の方に入っている可能性があるので、眼科に相談をし、目の奥を確認してもらいましょう。

コンタクトレンズが
張り付かないための予防法

コンタクトレンズが取れない場合は、上記の様な方法を試してみてください。ここからは、日常生活でできる、コンタクトレンズが目に張り付かない様にするための予防法を紹介します。以下のことを意識することで、レンズの張り付きを緩和することが見込めます。では一つずつ見ていきましょう。

まばたきを意識する

日中、できるだけまばたきをする様に心がけましょう。上記でも述べた通り、まばたきには、涙を目全体に行き渡らせる役割があります。コンタクトレンズの装用中は特に目が乾燥しやすいので、意識してきまばたきをすることが大切です。

加えて現代では、パソコンやスマートフォンと普及に伴い、電子機器を見る機会が増えました。電子機器を注視すると、まばたきを回数は減りがちになるので、パソコンやスマートフォンを見ているときこそ、まばたきを意識的にしてみてください。

目薬や装着液を使う

目薬や装用液も、乾燥による張り付きを防止するのに効果的です。目薬は、目の乾燥を感じた際に適量垂らすことで、目をうるおわせることができます。ただし、コンタクトレンズ装用中に使う場合は、お使いのコンタクトレンズを装用しながら使っても問題ない商品かどうかを確認してから購入しましょう。

装用液も乾燥を防止するのに有効です。装用液は、装着前にレンズに垂らして使うもので、コンタクトレンズをうるおし、乾燥しにくくしてくれます。

乾燥しづらい環境にする

目が乾燥しにくい環境を整えることも大切です。例えば、空調が効いている部屋にいると、空気が乾燥し、目から蒸発していく水分量も多くなってしまいます。空気の感想を防ぐために、加湿器などを利用して、適切な湿度を保ちましょう。また、空調が顔に当たる場所に長時間いると、目が乾燥しやすいです。空調が顔に当たらない様に、空気の流れを工夫しましょう。

ケア方法を見直す

コンタクトレンズのケア方法など、正しい使い方を守ることも、乾燥予防に繋がります。例えば、2weekタイプのコンタクトレンズの場合、使い終わった後は必ず洗浄液や保存液を使って、洗浄、消毒を行いましょう。この時、こすり洗いをすることで、しっかりと汚れを落とすことができるので、毎日欠かさずに行ってください。また、レンズケースにも汚れが溜まります。定期的に交換して、清潔な状態を心がけましょう。

低含水コンタクトレンズを使う

乾燥に強いコンタクトレンズを使うのもオススメです。乾燥に強いと言われるのは、低含水コンタクトレンズと呼ばれるものです。低含水コンタクトレンズとは、レンズ内に含まれる水分量が50%未満の商品を指します。レンズ内に含まれる水分量が少ないため、蒸発いていく水分量も少なく、目から奪う涙の量も少ないのが特徴です。

レンズモードでは、有名コンタクトレンズメーカーの商品を多数取り揃えております。各種低含水コンタクトレンズもご用意しておりますので、乾燥に強いコンタクトレンズをお探しの方は、ぜひレンズモードでお買い求めください。

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