コンタクトレンズ、中でもソフトコンタクトレンズは扱いやすいことから、
現在幅広い方に選ばれています。ソフトコンタクトレンズの分類方法はいくつありますが、
よく使われるのが、使用期間での分け方です。使用期間でタイプ分けすると、
1日使い捨ての1DAY（ワンデー）と、2週間後に交換する2WEEK（ツーウィーク）に
分けることができます。この2つの違いは具体的に何なのか、この記事で解説していきます。

コンタクトレンズの1DAYと
2WEEKの違いは？

まずは、1DAYと2WEEKについて「使用期間」「ケア方法」「価格」「パッケージの見た目」の４つの観点から違いを解説していきます。

1DAYと2WEEKの
使用期間の違い

1DAYコンタクトの使用期間

1DAYは、先ほど少しだけ紹介しましたが、1日使い捨てのタイプです。1DAYといっても、24時間使うことができるわけではなく、一度外すと再度つけることができません。当然ながら、「まだ使えそう」と思っても2日以上は使うことができないので、使い終わったら必ず破棄してください。

2WEEKコンタクトの使用期間

2WEEKは、開封してから2週間使うことができるタイプです。2WEEKは洗浄しながら使うことが前提のため耐久度が高く、2週間のうちなら何回もつけ外しが可能です。注意が必要なのが、2WEEKは使った日数ではなく、開封した日から2週間であるということ。1日使わない日があったとしても、使える日が1日延びるわけではないので注意が必要です。

1DAYと2WEEKの
ケア方法の違い

1DAYコンタクトのケア方法

1DAYは、レンズのケアは必要なく、使い終わったらそのまま捨てましょう。毎日新しいレンズをつけることができるので、とても衛生的です。洗浄液や水道水を使って洗浄した場合、レンズに傷がついたり、歪んだりする可能性があります。必ず新しいレンズに交換してください。

2WEEKコンタクトのケア方法

2WEEKは、レンズのケアをすることで、繰り返し使うことができます。レンズは、洗浄液を使って洗浄することができ、こすり洗い、すすぎ、消毒をすることで、翌日以降もさっぱりとコンタクトレンズを使うことができます。2WEEKは、レンズケアを怠ってしまうと、レンズに付着した雑菌が繁殖してしまい、目にトラブルが起こる原因に繋がることも。使い終わった日は、レンズをしっかりと洗浄し、翌日以降も安心して使えるようにしましょう。

1DAYと2WEEKの
差額・値段の比較

1DAYコンタクトの価格・
値段相場

1DAYは、安いレンズで1箱2,000円弱、高いレンズで4,000円弱くらい価格となっています。1DAYは、1ヶ月間毎日使った場合、両目で2箱消費する計算です。そのため、1ヶ月の予算は、4,000～8,000円くらいを想定しておきましょう。

2WEEKコンタクトの価格・
値段相場

2WEEKコンタクトも1箱2,000～4,000円、両目で4,000～8,000円程度なので、1箱分の値段は1DAYとほとんど同じです。しかし、2WEEKの場合は1箱で片目3ヶ月分使えること、レンズの洗浄液やケースが必要になることなどの違いがあります。

計算してみると、本体価格3分の1程度、ケア用品として500～1,000円加算されるので、1ヶ月分の予算は1,800～3,600円くらいになります。

1DAYと2WEEKの差額は
10年でいくら？

下のグラフはそれぞれの中央値（1DAYは￥6,000、2WEEKは￥2,700）で10年間使用した時のシュミレーションです。使用する商品や頻度にもよりますが、1DAYと2WEEKでは10年間でおよそ40万円の差額が生まれる計算になります。

1DAYと2WEEKの
見分け方は？

1DAYと2WEEKを見分けるには、商品の名前やパッケージ、スペック表を確認してみてください。1DAYコンタクトレンズは多くの場合、商品名に「ワンデー」と入っていることが多いです。

また、商品のパッケージに1DAY、2WEEKというように記載してある場合もあります。パッケージに記載がされていなかったら、通販サイトなどに記載されているスペック表を見てみましょう。「タイプ」などのところに「1日使い捨てコンタクトレンズ」などと書かれています。

1DAYと2WEEKどっちがおすすめ？
コスパは？

それぞれのタイプはどんな人におすすめなのか、コスパはどちらが高いのか、気になりますよね。

1DAYがおすすめな人の特長

コンタクトレンズを初めて使う人

コンタクトレンズを初めて使う、という方は、1DAYが向いています。1DAYは、上記でも紹介した通り、ケアの必要がありません。使い終わったら捨てるだけなので、扱いがとても楽です。コンタクトレンズをつけることに慣れていないという方が、扱いや使い心地に慣れるのにぴったりです。

初めてのコンタクトレンズについては「コンタクトレンズを初めて買う人が知っておくべき5つのこと」の記事で詳しく解説しています。

たまにコンタクトレンズを使う人

1週間のうち、数日しか使わない、土日しか使わない、というような、特定の日しか使わない方も、1DAYが向いています。2WEEKだと、使わない日の方が多くなってしまい、もったいないからです。

旅行に行く人

旅行に行く場合、できるだけ荷物は少なくしたいですよね。2WEEKの場合、洗浄液やレンズケースを持って行く必要があるため、荷物がその分多くなります。1DAYは、レンズのみ持って行けばよいので、荷物を最小限にし、旅行で疲れていても帰ってきた後に捨てるだけなので便利です。

2WEEKがおすすめな人の特長

毎日コンタクトレンズを使う人

毎日コンタクトレンズをつける場合、2WEEKが向いています。1箱で、片目3ヶ月持つので、1DAYのように毎月買い足す必要がなくなります。

コスパ重視の人

2WEEKは、1箱あたりの金額は1DAYとあまり変わりませんが、 1ヶ月あたりの金額に換算すると、2WEEKの方が安くなります。そのため、コスパを重視するなら2WEEKがおすすめです。

コンタクトレンズのコスパについては「コスパ最強の安いコンタクトレンズおすすめ特集」で詳しく解説しています。

使っている間につけ外しをしたい人

仕事や学校、趣味の都合上、1日のうちに何回もレンズをつけ外ししたい、という方もいると思います。1DAYは一度外したらつけ直すことができませんが、2WEEKは可能です。洗浄液を持ち歩く必要がありますが、つけ外しをしたい方は2WEEKを選びましょう。

1DAYと2WEEKの注意点

それぞれ魅力がある1DAYと2WEEKですが、注意すべき点もあります。

1DAYを使うときの注意点

一度外したら使えない

1DAYは連続使用を想定して作られていないため、レンズの耐久度が2WEEKに比べて高くありません。そのため、上記でも述べましたが、一度外すとつけ直すことができないので注意しましょう。2WEEK用の洗浄液などで洗浄をすることもできません。1DAYは、一度外したらそのまま捨てて、新しいレンズと交換してください。

2日以上使えない
（トータルで24時間ではない）

1DAYは、「24時間使える」と勘違いされがちですが、そうではありません。例えば、1日目に12時間、2日目に12時間という使い方はできないのです。先ほども述べた通り、一度外したらつけることはできないので、外した場合は捨てましょう。また、1日の装用時間の目安は12時間くらいと言われています。それ以上つけてしまうと目に負担がかかりすぎてしまうので注意が必要です。

2WEEKを使うときの注意点

いつから使っているかを把握する

2WEEKは、開封してから2週間使うことができます。そのため、使っているレンズがいつから使っているものなのかをしっかり把握しておきましょう。例えば、開封する曜日を決めておくと、何日目なのかが分からなくなりにくいです。

正しい方法で洗浄・保存する

2WEEKは、2週間同じレンズを使用するため、しっかりとしたレンズケアが求められます。レンズケアを怠った場合、眼病や目のトラブルなどが起こる可能性が高くなってしまい、目の健康を保てないということも。最悪、失明やコンタクトレンズが使えなくなるという危険もあります。洗浄液を使って、毎日のケアを徹底しましょう。

1DAYから2WEEKに変える
場合の注意点

中には、「今は1DAYを使っているけど、2WEEKに変えるか迷っている」という方もいますよね。1DAYの時は必要なかったレンズケアなどが発生するので、使い方の違いをしっかり理解したうえで変更しましょう。

また、1DAYから2WEEKに変更する場合、念のため、眼科に行くことをおすすめします。レンズの種類が変わると、自分の目に合っていない可能性や、同じベースカーブでも、商品やメーカーが変わっただけで自分の目には合わない、なんてこともあるのだとか。2WEEKに変える旨を伝えれば、それに合わせた処方箋をもらうことができるので、眼科に行ってから商品を購入するようにしてください。

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